【サウナの違和感】「整う」って本当に分かってる?
謎の「整い椅子ルール」に物申す
「サウナで整う」という言葉が溢れかえっている昨今。
どこに行っても「整ったー!」という声が聞こえてきますが、
ふとこう思ったことはありませんか?
「みんな、本当に『整う』の意味わかってる?」
今回は、ブームの裏側にある「わかったつもり」の空気感や、
サウナ室で囁かれる謎のマナーについて、本質的な視点から切り込んでみたいと思います。
■ 「整う」は単なる流行語か、それとも実感か
最近では「整う」という言葉が一人歩きしています。
本来は急激な温度変化による生理的な現象(脳内物質の分泌)を指すはずですが、
今や「サウナに行ってきた自分」を演出するための
ファッション用語になっている気がしてなりません。
「10分入ったから整うはず」「みんなが良いと言っているから整っているはず」
そんな**「思考による整い」**に陥っている人が多いのではないでしょうか。
■ 謎のマナー「整い椅子、動かすべからず」の違和感
ネット掲示板やSNSを見ていると、
サウナのマナーとして**「整い椅子を動かしてはいけない」**
というルールをドヤ顔で語る人がいます。
もちろん、通路を塞ぐのは論外です。
でも、自分が一番リラックスできる角度や場所を探すのは、
休憩において最も大切なことのはず。
それなのに「数センチ動かしただけでマナー違反」
と騒ぎ立てる風潮には、強い違和感を覚えます。
「リラックスしに行っているのに、ルールに縛られて緊張してどうするの?」
本末転倒とはまさにこのことです。
■ 「整い」よりも大切なのは「妖精」の存在?
そもそも、サウナの本場フィンランドには
**「サウナトントゥ」**という妖精が住んでいると言われています。
彼らはサウナを守り、人々が静かに、敬意を持って汗を流すのを見守る存在です。
今の日本のサウナシーンに足りないのは、
高級な「整い椅子」でも、ネットで仕入れた細かいマナーでもなく、
こうした目に見えない存在への敬意や、静寂を楽しむ心の余裕ではないでしょうか。
椅子がどうの、ルールがどうのと騒いでいるうちは、
本当の意味での「整い」からは遠ざかっているのかもしれません。
■ まとめ:自分の感覚を信じよう
「整う」という言葉の正解は、他人が決めるものでも、
ネットのルールが決めるものでもありません。
ブームに流され、「わかったつもり」になっている周囲のノイズは一度忘れましょう。
椅子を動かす動かさないで揉めるよりも、
サウナの妖精がニヤリと笑うような、
自由で自分らしい時間を過ごしたいものです。
