【絶対NG】119番で「火事ですか?」と聞くのがNGな理由とは?
情報の正しい確認方法を解説
「近所でサイレンが鳴っている」「煙が見える」そんな時、
つい119番に電話して「どこで何があったんですか?」
と聞いてしまいたくなるかもしれません。
しかし、その1本の電話が、
誰かの命を奪うことにつながる可能性があることをご存知でしょうか?
今回は、なぜ消防への問い合わせがNGなのか、
そして状況を知りたい時の正しい対処法について解説します。
1. 119番は「問い合わせ窓口」ではありません
まず大前提として、119番は
**「今まさに助けが必要な人のための緊急通報用回線」**です。
「どこが火事か知りたい」「知り合いの家じゃないか心配」
といった問い合わせのために使って良い番号ではありません。
あなたが回線を占領している数分間のせいで、
心肺停止の人や大火災に巻き込まれた人の通報が
つながらなくなるリスクがあります。
2. なぜ問い合わせ電話が「迷惑」なのか?
消防局の通信司令室では、限られた人数で全ての119番に対応しています。
問い合わせ電話が増えると、以下のような深刻な実害が発生します。
本当に必要な通報が「話し中」になる: 救命処置は1分1秒を争います。
現場への指令が遅れる: 司令員が問い合わせ対応に追われると、
現場隊員への的確な指示が遅れます。
個人情報の問題: 消防には守秘義務があるため、
電話で現場の詳細や個人名を教えることは絶対にありません。
3. 「何があったか」を知るための正しい方法
状況が気になる場合は、119番ではなく以下の手段を活用しましょう。
| 確認手段 | 特徴 |
| 火災情報テレホンサービス | 各自治体が用意している「自動音声」の専用ダイヤルです。 |
| 自治体・消防の公式SNS | X(旧Twitter)などでリアルタイムの出動情報を発信しています。 |
| 防災メール・アプリ | 登録した地域の火災情報をプッシュ通知で受け取れます。 |
| 市町村の防災行政無線 | 放送が聞こえる範囲であれば、スピーカーから情報が流れます。 |
まとめ
「自分一人くらい大丈夫だろう」という軽い気持ちが、
救命活動を妨害する大きな壁になります。
もし近所で異変を感じても、119番への問い合わせは絶対にやめましょう。
消防隊員の方々が現場に集中できるよう、
私たち市民にできるのは「回線を空けておくこと」と
「正しい方法で情報を得ること」です。

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