【納得】スーパーの会計が「表示より高い」理由。税抜・税込の歴史から紐解く
不誠実な表示の正体
スーパーのレジで合計金額を見たとき、
「あれ?頭の中の計算より100円くらい高いな…」
とモヤモヤしたことはありませんか?
実は、日本の価格表示は過去20年で何度もルールが変わり、
そのたびに私たちは「安く見せたいお店側」の都合に振り回されてきました。
なぜ「本当はダメなはず」の不親切な表示が今も堂々と続いているのか。
その歴史とカラクリを解説します。
① 振り回された20年。表示ルールの変遷
私たちが「安いと思ったら高かった」を繰り返す背景には、
コロコロ変わる国のルールがあります。
2004年以前: 「1,000円(税別)」が当たり前。レジで初めて税金を知る時代。
2004年〜: 「税込表示」が義務化。
一時期は「支払額=値札」でスッキリしていました。
2013年〜: 消費税が8%、10%へと上がる際、
「貼り替えが大変」というお店側の理由で、
特例として「税抜表示」が復活。 ここからまた混乱が始まりました。
2021年4月〜: 再び「税込(総額)表示」が完全義務化!…のはずが?
② 義務化されたのに「不親切」が減らない理由
現在は「税込価格を表示すること」が絶対に守らなければならないルールです。
しかし、街のスーパーや商店を見ると、こんな表示が溢れています。
198円(税込213円)
ルール上は税込が書いてあるので「合格」ですが、
お店の本音は**「213円という高い数字を見て、買うのをやめてほしくない」**
というもの。 そのため、あえて税抜価格をデカデカと赤字で書き、
税込価格を隅っこに目立たないように書く。
この「後出しジャンケン」のような手法が、今も平然と行われているのです。
③ レジで金額が跳ね上がる「最後にかける税」
昔からある商店やスーパーでは、個々の税込価格を足すのではなく、
**「税抜価格を全部合計してから、最後にドカンと税金を乗せる」
**計算方式(外税計算)が一般的です。
この方式だと、1つ1つの商品を税込で計算してカゴに入れている私たちの感覚よりも、
どうしてもレジでの合計が高く出てしまいます。
結論:私たちの「モヤモヤ」は正しい
「昔はもっと分かりやすかったのに」
「税込義務化って言ったのに、結局紛らわしいままじゃないか」
というあなたの不満は、もっともな意見です。
不親切な表示を続けるお店は、本当の意味でお客さんに寄り添っているとは言えません。
大きな数字(税抜)に騙されない
小さく書かれた「税込」をしっかり見る
誠実な表示(税込メイン)のお店を応援する
賢い消費者として、お店側の「安く見せるマジック」に惑わされないようにしましょう!

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