親の七光り?それとも…?
子会社で働く彼女と、激怒した「お偉いさん」の父親
今ではあり得ない 昭和のお話です
誰もが知る超有名企業のグループ会社で働く一人の女性。
彼女は実家を遠く離れ、慣れない土地で忙しい毎日を送っていました。
ある日、彼女のお父さんが仕事で彼女の住む街へ出張でやってきました。
そして、翌日帰るから空港まで見送りに来てほしいと頼んだのです。
しかし、彼女は多忙を理由に「そんな暇はない」と断ってしまいました。
すると、その日のうちに彼女の部署の部長の元へ一本の電話が。
電話口からは、想像を絶する怒声が響き渡ったそうです。
「お前のところは、実の父親が見送りにも来られないほど忙しい仕事をさせているのか!
どういうことだ!」
実は、彼女のお父さんは、彼女が働く会社の親会社・本社の取締役員だったのです。
事の次第を知った部長は、顔面蒼白。すぐに彼女の元へ駆け寄り、懇願しました。
「頼むから、明日空港へ行って、お父さんの見送りに行ってきてくれ!お願いだ!
私がまた怒られてしまう!」
板挟みの部長と、渋々空港へ向かった彼女
行きたくない気持ちでいっぱいだった彼女ですが、部長の必死な頼みに応じ
渋々空港へ向かいました。
空港で待っていたお父さんは、彼女の姿を見るなり「来たか、来たか!」と満面の笑み。
嬉しそうに娘と再会し、無事帰路についたそうです。
この話で一番の「被害者」は誰か?
この一連の出来事で、最もとばっちりを受けたのは間違いなく彼女の部長でしょう。
娘の顔を見たい一心で行動したお父さんの気持ちも分からなくはありませんが
子会社の部長に直接クレームを入れるのは、いささかやりすぎと言わざるを得ません。
組織における「親」と「子」の関係性
この話は、大企業グループにおける親会社と子会社の力関係
そしてそこで働く人々の複雑な人間関係を浮き彫りにしています。
親会社の役員という立場を利用して、子会社の社員のプライベートにまで口を出す行為は、ハラスメントと捉えられてもおかしくありません。
しかし、その力関係があるために、子会社の社員や上司は逆らうことが難しい現実があります。
今回のケースでは、結果的に娘と父親の関係が修復されたようにも見えますが
その過程で部長が受けた精神的負担は計り知れません。
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