#なぜ偽情報を信じるのか

 


 

🔎 なぜ偽情報を信じるのか

  1. 感情に訴える力が強いから
    偽情報は「ショック」「怒り」「恐怖」「希望」など

    強い感情を引き起こす内容で作られがちです。

    感情を動かされると、冷静な判断よりもシェアや拡散を優先しやすくなります。

  2. 自分の考えに合う情報を信じやすい(確証バイアス)
    人は自分が信じたいこと、すでに持っている意見に合う情報を

    「正しい」と感じやすい傾向があります

    。たとえ根拠が薄くても「やっぱりそうだったんだ!」と受け入れてしまうのです。

  3. 繰り返し見せられると信じやすくなる(真実性の錯覚効果)
    SNSでは同じ情報が何度もタイムラインに出てきます。

    何度も目にすると「根拠は知らないけど本当っぽい」

    と感じてしまう心理作用があります。

  4. 発信者を“信用”してしまう
    有名人・インフルエンサー・友人など、自分が普段から信頼している人が拡散すると、「その人が言うなら本当だろう」と思いやすいです。

  5. 情報のスピードが速すぎる
    災害や事件など速報性が求められる場面では、

    「正確さ」より「早さ」が優先されやすく、

    真偽を確認する前にシェアされて広まります。

  6. アルゴリズムの影響
    SNSの仕組み上、反応(いいね・リツイートなど)が多い投稿が目立つ位置に出ます。結果として「みんなが信じている情報」がさらに拡散され、

    信憑性が増して見えるのです。


✅ 偽情報にだまされないためにできること

  • 情報源を確認する(誰が、どのメディアで発信しているのか)

  • 一次情報や公式発表にあたる(政府機関・信頼できるメディア)

  • 感情を揺さぶる情報ほど一呼吸おく(怒りや恐怖を利用している可能性大)

  • ファクトチェック団体の活用 

    (日本だとFIJ〈ファクトチェック・イニシアティブ〉など)

     

    🧠 心理的な理由

    1. 確証バイアス(Confirmation Bias)

  • 人は自分の信念や意見に合う情報を選んで信じ

    合わない情報は無視したり疑ったりします。


    例:ワクチンに不安を持つ人は「副作用が危険」という噂の方を信じやすい。


2. 真実性の錯覚効果(Illusory Truth Effect)

  • 同じ情報を繰り返し目にすると「聞き覚えがある=本当っぽい」と感じてしまいます。
    SNSは同じ投稿がリツイートやシェアで何度も流れてくるため、

    この効果が強く出ます。


3. 権威や人気への依存

  • 有名人・インフルエンサー・友達など「信頼している人」が言うと、

    内容よりも「誰が言ったか」で信じてしまいます。
    → “権威バイアス” と呼ばれる心理効果です。


4. 感情優先の思考(ヒューリスティック思考)

  • 怖い話や怒りをあおる話は、理屈よりも感情に直結するので、

    「正しいかどうか」より「心が動いたかどうか」で信じやすくなります。


5. 社会的証明(Social Proof)

  • 「みんなが信じている」「いいねが多い」=「正しいに違いない」と感じる心理です。
    SNSのアルゴリズムはこれをさらに増幅します。


6. 不確実な状況での不安

  • 災害・パンデミック・戦争など、不安が強いときほど、

    人は「はっきりした答え」を求めてしまいます。
     

    そのため、科学的で複雑な説明よりも

    「シンプルで断定的な偽情報」の方を安心材料として受け入れやすいのです。


👉 まとめると、
人が偽情報を信じてしまうのは「情報を正しく分析できないから」ではなく、

脳のクセや感情の作用によるものなんですね。

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