エルメスの「バーキンバッグ」が誕生した背景には
意外とドラマチックで有名なエピソードがあります。
単なる高級バッグではなく、実用性とラグジュアリーの融合として生まれました。
その誕生ストーリーを詳しく解説します。
✈ 1981年、偶然の出会いから始まった
舞台は1981年、パリ発ロンドン行きのエールフランス機の機内。
イギリス人女優 ジェーン・バーキン(Jane Birkin)は、座席で荷物の整理をしていました。彼女は持っていた籐製のバスケットバッグから書類や赤ちゃん用品を取り出そうとした際、中身が床に散乱してしまいます。
このとき、偶然隣の席に座っていたのがエルメスの当時の社長
ジャン=ルイ・デュマ(Jean-Louis Dumas) でした。
🗨「使いやすいバッグが欲しいの!」
ジェーン・バーキンは、
「赤ちゃんのものも入る大きさで
それでいて上品で使いやすいバッグが見つからない」と
社長にこぼしました。
するとデュマは、
「では、あなたの理想のバッグを一緒にデザインしましょう」
と提案。
こうして、機内でスケッチを描きながら理想のバッグの構想が始まります。
👩🎨 バーキンバッグの特徴はここから生まれた
ジェーン・バーキンのリクエストをもとに、デュマは
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たっぷり入る大容量
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しっかりしたレザー素材
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シンプルでエレガントなデザイン
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フラップ付きで中身が見えない
を盛り込んだバッグをデザイン。
この試作品が後に「バーキン」と名付けられます。
🏆 1984年、正式に発売
最初のバーキンバッグは1984年に完成し、ジェーン・バーキン本人に贈られました。
その後、エルメスはこのデザインを商品化し、世界中で大ヒット。
💎 バーキンバッグが特別視される理由
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職人によるハンドメイド
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1つのバッグが完成するまで約18〜25時間。
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希少性
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年間の生産数が限られており、入手困難。
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素材の高級感
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トゴ、エプソン、クロコダイル、オーストリッチなど最高級レザーを使用。
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カスタマイズ性
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サイズ、カラー、素材のバリエーションが豊富。
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これらが相まって、バーキンは「ステータスシンボル」となりました。
📌 面白い余談:ジェーン・バーキンのその後
ジェーン・バーキンは実はバーキンバッグを数個しか所有しておらず、しかも
「重すぎるからあまり使わない」
と発言したことも。
彼女はバーキンバッグをチャリティーオークションに出品し
その収益を寄付しています。
✨ 結論
バーキンバッグは偶然の機内での出会いから生まれた、実用性とラグジュアリーの象徴。
今では世界中で最も入手困難で憧れのバッグとなりました。
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