え?「比内鶏」を食べたら捕まるってホント? テレビでも間違えがちな「アレ」と「コレ」の違いを徹底解説!
「比内鶏(ひないどり)」って聞くと、どんなイメージが浮かびますか? 「美味しそう!」「高級鶏肉!」なんて思う方も多いのではないでしょうか。 でも、ちょっと待ってください!
実は、テレビ番組などでも時々耳にするこの「比内鶏」という言葉、本来の意味を知らずに使われているケースが結構あるんです。そして、もし本来の「比内鶏」を口にしようとしたら…本当に大変なことになってしまうかもしれません!
今回は、そんな誤解の多い「比内鶏」と、私たちが普段美味しくいただいている「比内地鶏(ひないじどり)」について、その違いを分かりやすく徹底解説していきます!
まず結論!「比内鶏」を食べたら…本当にヤバいです!
いきなりですが、結論から言います。
「比内鶏」を許可なく捕獲して食べたら、文化財保護法などに違反し、最悪の場合逮捕される可能性があります!
え、そんな大袈裟な…って思いますよね? でも、これは事実なんです。なぜなら「比内鶏」は、私たちの食卓に並ぶ鶏肉とは、まったく違う存在だからです。
テレビでもよく間違える!「比内鶏」と「比内地鶏」の決定的な違い
では、なぜこんな誤解が生まれるのでしょうか? それは、名前が非常に似ているからです。しかし、その中身は似て非なるもの。 一つずつ見ていきましょう。
【食べたら捕まる方】「比内鶏(ひないどり)」とは?
こちらは、秋田県原産の国の天然記念物に指定されている鶏です。
野生の血を濃く残す、貴重な在来種
観賞用や遺伝子保存のために飼育されており、食用ではありません。
体が小さく、成長も遅いため、食用には向いていない上に、何より数が非常に少ないため、大切に保護されています。
イメージとしては、野生の特別天然記念物であるコウノトリやトキを捕まえて食べるようなもの、と考えてください。そんなことをしたら、法律で罰せられるのは当然ですよね。
だから、もしテレビ番組などでタレントさんが「比内鶏、食べちゃおうかな~」なんて言っていたら、「いやいやいや!それ食べちゃダメなやつ!」とツッコミを入れたくなるのが正解なんです。
【美味しく食べられる方】「比内地鶏(ひないじどり)」とは?
そして、私たちが普段、鶏肉として食べている「比内地鶏」は、この天然記念物の「比内鶏」とは全くの別物です!
「比内地鶏」は、日本の天然記念物(1942年指定)
国の天然記念物「比内鶏(オス)」と、食用鶏として優秀な「ロードアイランドレッド種(メス)」を交配させて生まれた一代雑種です。
天然記念物の「比内鶏」が持つ肉質の良さを受け継ぎつつ、食用として効率的に生産できるよう品種改良された鶏です。
秋田県が定める厳しい飼育基準(広々とした場所での放し飼い、長い飼育期間、エサの種類など)をクリアしたものだけが「比内地鶏」として認められ、ブランド鶏肉として流通しています。
つまり、「比内地鶏」は、**「比内鶏の血を引く、食用に特化したブランド鶏肉」**なのです。 美味しく食べるために、大切に育てられ、適切な工程を経て私たちの食卓に届けられています。
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