【騙されないで】「自己破産してもすぐ借りられる」という広告の正体。
長文記事を読まなくてもわかる「たった1つの真実」とは
「ブラックでも融資可能」「自己破産歴があってもOK」というネット広告が増えています。
期待して記事を読むとガッカリしませんか?
結局あのアピールは何なのか、
その「カラクリ」と、絶対に手を出してはいけないラインについて解説します。
ネットに溢れる「ブラックでも借りられる」という甘い広告
最近、SNSやネットサーフィンをしていると、こんな広告を目にしませんか?
「過去に滞納があってもOK」
「自己破産経験者でも融資実績あり」
「独自の審査基準で応援します」
お金の悩みを抱えている時、こうした言葉はまさに救いの手に見えます。
「もしかして、何か特別な裏技や、自分でも知らない法律の抜け道があるのでは?」
と期待して、ついその先の長い長い記事を読み込んでしまった経験がある方もいるでしょう。
しかし、結論から言います。 そこに「魔法」はありません。
長々と書かれた記事を最後まで粘り強く読んだ結果、書かれているのは
**「当たり前のこと」**だけです。
今回は、こうした広告や記事の「中身」と、
なぜそのような表現がされるのか、そのカラクリを暴露します。
「借りられる」の正体は、ただの「時効待ち」
思わせぶりな記事を要約すると、結局言いたいことは以下の1点に集約されます。
「自己破産から5年〜7年(免責確定後)経てば、信用情報が消えるから借りられますよ」
これだけです。 拍子抜けしませんか?
なぜ「5年〜7年」なのか
金融事故(滞納や自己破産)の情報は、
**信用情報機関(CIC、JICC、KSC)**に一定期間登録されます。
これを俗に「ブラックリスト」と呼びます。
CIC / JICC: 概ね5年
KSC(全国銀行個人信用情報センター):
概ね7年(以前は10年と言われていましたが短縮傾向にあります)
広告記事が言っているのは、
「ブラックリスト入りしている間でも借りられる」ということではなく、
**「ブラックリストから情報が消える期間(いわゆる喪明け)まで待てば、
元通り借りられますよ」**という、
極めて当たり前のルールを説明しているに過ぎないのです。
それをさも「独自のノウハウ」や「救済措置」があるかのように見せかけているのが、
あの長い記事の正体です。
記事の目的は何か?(なぜそんな記事があるのか)
なぜ、そんな当たり前のことを長々と書くのでしょうか? 理由は大きく分けて2つあります。
SEO(検索順位)対策と滞在時間稼ぎ すぐに結論(5年待て)を書くと、
読者はすぐにページを閉じてしまいます。
期待を持たせて長く読ませることで、
Googleからの評価を高めようとする意図があります。
広告収入(アフィリエイト)への誘導
「今は無理でも、これならいけるかも?」と、別の金融商品や、
債務整理を行う司法書士・弁護士事務所へ誘導することで紹介料を得るためです。
つまり、あなたの悩みを解決するためではなく、
あなたをページに留まらせるために書かれているのです。
本当に怖いのは「今すぐ誰でも借りられる」業者
もし、信用情報機関に事故情報が載っている期間(5年以内)であるにも関わらず、
「絶対に貸します」「審査なし」と謳う業者がいたとしたら、
それは記事の釣り以前の問題です。
それは**「闇金(ヤミキン)」や「個人間融資を装った詐欺」**
である可能性が極めて高いです。
正規の貸金業者は、法律と信用情報機関のルールを遵守します。
「誰でも」「無審査で」貸すことは法律上あり得ません。
「記事に期待して裏切られた」とガッカリするくらいならマシですが、
焦って怪しい業者に個人情報を渡してしまうのだけは絶対に避けてください。
まとめ:魔法の杖は存在しない
「自己破産があっても借りられる」という記事のほとんどは、
**「時間が解決してくれるのを待とう」**という話を、
言葉巧みに引き伸ばしているだけです。
裏技はない
5年〜7年の期間経過を待つしかない
それより前に「貸す」という業者は危険
ネット上の甘い言葉や長い記事に振り回されて、貴重な時間を浪費しないようにしましょう。今の状況でできる最善手は、怪しい融資話を探すことではなく、
今の生活を堅実に立て直すことです。
