#日本のペットボトルリサイクル率

 


✅ 日本のペットボトルリサイクル率85%の真実|本当の循環率は33.7%だった

日本は「ペットボトルリサイクル大国」として知られており、

2023年度のペットボトル回収率は**85.0%**と、世界最高水準です。

しかし、その85%がすべて「ペットボトルからペットボトル」に

生まれ変わっているわけではありません。

**実際にボトルtoボトル(真の循環リサイクル)されているのは約33.7%**です。

この記事では、日本のペットボトルリサイクルの内訳と現状、

今後の課題について分かりやすく解説します。


♻️ 日本のペットボトルリサイクル率の内訳

2023年度に回収されたペットボトルの行き先は、以下の通りです。

処理内容割合
ボトルtoボトル(水平リサイクル)33.7%
異素材リサイクル(ダウンサイクル)約48.0%
サーマルリサイクル(焼却熱利用)約10.5%
海外輸出約7.8%
 

✅ ボトルtoボトル(33.7%)

これが真のリサイクルです。
回収されたペットボトルが再びペットボトルとして再生される「水平リサイクル」で、2023年度は全体の約3分の1にあたる**33.7%**でした。


🔄 異素材リサイクル(約48%)

  • 繊維製品(フリースや制服)

  • 食品トレー、シート材、建材など

この「ダウンサイクル」では、回収されたPET樹脂がペットボトル以外の製品に

生まれ変わります。

最終的には燃やされることが多く、資源循環の観点では限界があります。


🔥 サーマルリサイクル(約10.5%)

回収したペットボトルを焼却し、その熱をエネルギーとして利用します。
法律上は「リサイクル」に含まれますが、資源が失われるため 

実質的にはリサイクルではないと指摘されています。


🌏 海外輸出(約7.8%)

過去には中国への大量輸出が行われていましたが、現在は東南アジア中心に縮小傾向。

適正な処理が行われている保証は薄く、世界的な課題となっています。




🚨 「85%リサイクル率」の誤解

日本のペットボトルリサイクル率85%という数字は確かに高いですが、回収されたボトルが全て再びボトルになるわけではないのが現実です。

この数字には、ダウンサイクル・サーマルリサイクル・輸出が含まれており

真の資源循環は33.7%に過ぎません。


🌱 未来への課題と目標

業界は2030年までにボトルtoボトル比率50%以上を目標としています。
しかし、次の課題が残されています。

  • 🚮 汚れたペットボトルの混入

  • 💰 リサイクルコストの高さ

  • 🏠 消費者の分別意識の向上


📝 私たちにできること

✅ ラベル・キャップを外して軽くすすぐ

✅ 回収ボックスのあるスーパー等を活用

✅ マイボトル利用で消費自体を減らす


✨ まとめ

日本のペットボトルリサイクルは世界に誇れる水準ですが

真の資源循環はまだ道半ばです。

私たち一人ひとりの行動が未来の地球環境を左右します。

0 件のコメント:

コメントを投稿

#日本のペットボトルリサイクル率

  ✅ 日本のペットボトルリサイクル率85%の真実|本当の循環率は33.7%だった 日本は「ペットボトルリサイクル大国」として知られており、 2023年度のペットボトル回収率は**85.0%**と、世界最高水準です。 しかし、その85%がすべて「ペットボトルからペットボトル」...