火傷
加持祈祷
昔昔 洗濯機がないのでたらいに熱湯を入れて
冷ましながら 洗濯していました
歩き始めの頃で ハイハイでたらいにダイブ
ギャーという声で母は振り向きました
たらいの中で阿波踊りをしていたそうです
真冬でたくさん着こんでいたので なかなか服が脱げなくて
大変だったそうです
こうゆう時はハサミで一気に切りましょう
そして冷やすことが何より大事です
ですが 気が動転していた母は 近所の加持祈祷氏の所へ連れて行きました
すると 般若波羅蜜多と暫くお祈りしたそうです
そして おもむろにお母さんこれは私の手に負えるものではありません
病院へ連れて行きなさいと言ったそうです
と ここで普通は救急車なのですがさらに動転し おんぶして病院へ向かいました
向かう途中から意識がなくなったそうで バンバンとビンタをしましたが
ぐったりと動かなくなってしまいました
ようやく病院につきまして受付に言うと 先生が出てきて一目見るなり
こんなになるまであんた何処でなにしていたんだと言われ ひったくると
あとの受付は中止だと叫んで走っていったそうです
追いかけていくと人間は三分の一火傷をすると助からない
こんなに酷いのはみたことない九分九厘助からないから覚悟しておきなさいといわれたそうです
しかし 懸命な治療のおかげで一命はとりとめました
脱水症状を起こしているので いくらでも欲しがるだけ水でも ジュースでも
与えてよいと言われそうで 飲ませるといくらでも飲んだそうです
不安になった母は 先生にむかって こんな小さい子にこんなに飲ませて大丈夫なのかと
聞いたそうです 先生は誰のせいだと思っているんだと怒鳴られたそうで
母は泣いてしまったそうです するとそこに居た祖父がお前が泣いてどうする
泣きたいのは こちら側だと怒ったそうです
死にかけたおかげかどうかは分かりませんが
今まで 大病することなく 入院することもありません
皆さんに 感謝です
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