#本当に怖い話

 学生時代 同級生のお父さんは

街の職員で いつもはゴミの収集に携わっていました

なんでも 家を新築したとかで

お前んち 金持だな 市の職員って

儲かるのかなどと悪気は無く

皆 羨ましがっていました

しかし 大人たちの話によると

ゴミの収集をしているので

家庭内で臭い臭いと言われ 一緒に食卓を囲むことは無く

一人だけ離れたところで食事をさせられていると

同僚にこぼしていたそうです

そして ゴミの収集だけではなくて

火葬場担当の唯一の職員でした

火葬場は離れた山の所にあり待合所も無いような所でした

とある日 ある家族が荼毘にするため訪れて

時間がかかるので 焼き上がるまでいったん街に降りたのですが

忘れ物を取りに火葬場へ戻ったところ

恐ろしいものを見てしまったのです

火葬途中に 一旦遺体を取り出し長い棒で突っついていたそうです

昔の火葬場は薪で焼いており よく焼けるように

つつく場合があったそうです

しかし それはご遺族に見せないようにやるのが本当でしょう

つつきながら なにやらぶつぶつ言っているので

そっと聞いてみると 心付けの金額が足りないと

怒りながら突いていたそうです

あまりの恐怖に忘れ物を取ることも出来ず

戻ったそうです

この話は街中に知れ渡り その後心付けの金額が跳ね上がったそうです

火葬場担当になる方が 他にいるはずもなくそのまま

暗黙の了解で仕事は続きました

そして ある日お父さんが帰ってこないと騒ぎになり

職員皆で探しました

ある職員が火葬場へ行き中を探しましたがいませんでした

何処へ行ったんだろうと裏手へ回りました

すると その光景を見た職員は腰を抜かしてへたり込んで

暫く 動けなかったそうです

 

火葬場の裏手には一本の大きな木があり 

その木から一本のロープが垂れ下がり

首吊りをしていてゆらゆらと揺れていたそうです

さらに 地面が真っ白くなっていました

何故白いのか最初は分らなく よく見てみると

あたり一面 山のような遺骨が捨てられていました

想像してみてください

大量の白い遺骨の上でぶら下がる首吊り遺体


本来 余った遺骨は適切に処理すべきところ

すべて裏に捨てていたようでたまりにたまったのでしょう

罰があたり あの世に引っ張られたとされました

マスコミに知られると大変と言うことで

かん口令が引かれ一部関係者しか知りえませんでした

お葬式へ行った方の話を聞くと

奥さんも 子供も嬉しそうに笑っていて

異常だったと聞きました

新築の家のローンも払わなくても良くなったそうです

 


後日談があり

火葬場への入り口に花屋さんがあります

何も知らない花屋さんは 火葬場のおじさん

行方不明だと聞いたけど 昨日歩いていて

挨拶を交わした これから火葬場へ行くと言っていた

見つかってよかったねと職員に言うと

それはあり得ない数日前に亡くなっていますよと

皆さん震えあがったそうです

数か月の間 火葬場担当の人がいなく

街中知れ渡ることとなりました

くわばら くわばら

 

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